Sport Sciences for Healthの雑誌に論文が掲載されました!
廣澤の研究がSport Sciences for Health(IF = 1.3, 2024)の雑誌に掲載されました!
論文名:Exploring the influence of judging experience on individual differences in figure skating jump performance evaluations: a case study of novice judges
著者:Seiji Hirosawa, Takaaki Kato, Yoshimitsu Aoki
掲載誌:Sport Sciences for Health
発表年:2026
巻号:22
本研究では、フィギュアスケートにおけるジャンプの出来栄え評価において、審判経験が個人差の縮小に寄与するのかを検討しました。
フィギュアスケートでは、審判は限られた時間の中で複数の技術的・質的手がかりを統合し、出来栄え点を判断する必要があります。しかし、その評価基準は本質的に主観的側面を含んでおり、評価のばらつきがどのように生じるのかは十分に明らかになっていません。これまでの研究では、審判としての経験よりも、選手としての経験のほうが評価精度に影響する可能性が示唆されてきましたが、審判経験が個人差そのものをどのように変化させるのかは不明でした。
本研究では、世界選手権における30本のダブルアクセルを対象に、資格を有する審判3名と、競技レベルが近いスケーター3名が映像を用いて評価を行いました。参加者は最終的な出来栄え点に加えて6つの評価基準を採点し、その際の視線運動も記録しました。そして、①評価精度、②視線座標のばらつき、③級内相関係数を用いて、個人差を多面的に分析しました。
その結果、初級レベルの審判経験は、最終的な出来栄え点の評価精度を高めることや、最終得点の個人差を縮小させることには結びつきませんでした。一方で、審判経験を有する参加者は、視線のばらつきが小さく、評価基準ごとの一致度も高い傾向がみられました。ただし、音楽に合わせて実施されたジャンプの評価では依然として大きな個人差が残っており、審判育成における新たな課題が示唆されました。
出版社論文ページリンク:
https://link.springer.com/article/10.1007/s11332-025-01645-x